新大阪の駅で階段を踏み外し、足首を捻挫
スタッフのいい練習台になった田村です。
先週は和歌山⇒大阪⇒奈良⇒京都⇒大阪⇒京都⇒大阪⇒岡山と
ずっと関西出張。
途中、DVD販売でお世話になっている医療情報研究所さんに立ち寄らせていただきました。
そして、日曜日は我らチームNEXTの仲間、大阪の渡邊先生のセミナーデビュー
セミナー前に主催の株式会社クドケンの工藤社長(右)と記念写真、デビュー戦にもかかわらず余裕の渡邊先生
おかげさま、先週もたくさんの出会いをいただくことができました。
その中で、必ずと言っていいほど話題に上がるのが、保険改正の話…。
確定情報ではありませんが、私が聞いているのは
①「3部位以上の請求」
②「3ヶ月以上の長期継続通院」
③「月に10日以上の通院」
に対して、照会を行うというもの
これまでも企業などの組合保険では上記の照会が行われてきましたが、
これからは所謂「協会健保」にも照会が入るようになるという訳です。
※業界外の方には何のことかわからないと思いますが、接骨院での保険適応の話です。
目的としては、当然「保険の適正化」とりわけ「水増し請求」を取り締まることが目的と思われます。
ほとんどの整骨院、接骨院では適正に保険適応がなされていると思いますが、残念なことに一部で実際には通院していない患者さんを通院したことにしてしまっている整骨院があるのも事実
とはいえ、月に10日以上通院している患者さんは実際にいらっしゃいますし、
症状の改善が遅く、3ヶ月以上通院が必要な患者さんもいらっしゃいます。
3部位以上の患部がある患者さんもいらっしゃいます。
なので、適正に保険を使っていれば本来問題ないわけです。
しかしながら、ご存じの通り、保険の照会というのは通院中よりも通院が終わってからやってくることが多いです。
患者さんは照会票の目的をご存じないので、
照会票が手元に届いても、正確に応えてもらえない場合があります。
それどころか、よくわからない書類が届いたがために
「あの接骨院はなにか悪いことをしているのではないか?」という様に疑念を持たれることすらあります。
結果、保険の不支給が増えたり、患者さん離れが起こってくる事が予想されます。
こうなってくると「柔整保険を使わずに売上を作っていかねばならない」という風潮になり、
当然、「保険外での売上を上げていかねば!」という流れになるわけです。
そして、私たちは2年前から治療院での保険外収益を上げる方法を提案させていただいているので、
必然的に「保険外売上を作るにはどうしたらいいか?」という事をほうぼうで聞かれるようになりました。
今までは「保険外なんて、患者さんの為にならない。」と私たちに対して批判的だった方まで
連絡をしてくださるようになりました。
それほど、今回の改定が接骨院にとって脅威だという事なのでしょう。
保険外売上といっても色々あるわけですが、
ひとつ言えるのは
「保険でやっている施術とサービス」では保険外料金はいただけない
という事。
正直、保険内での施術だと窓口数百円、患者さんは「お金を払っている」という感覚は薄いです。
それもあってか、施術側も雑になりがち、結果が出なくても「今日はこれで様子を見て、また明日来てください。」と等と言ってしまえるわけです。
保険外だと、支払いが数千円になってきますから、「明日来てください。」なんて言えるものじゃないです。
施術がそうですから接客、サービスにおいては意識すらしていないという院も少なくありません。
支払いが数千円になってくると、お金を払っている意識が生まれ、「患者さん」から「お客様」になります。
比較対象が、治療院だけでなく飲食、衣料品、化粧品、全ての消費になります。
施術代が3,000円だったとしたら、3,000円の何かと比較されることになります。
提供しているものに3,000円の価値がなかったら、
「あそこに3,000円払うなら、別のことに使おう。」となってしまいます。
よっぽど辛い症状、生活に支障をきたすような症状でなければ、「我慢する。」という選択もできるのです。
保険外の施術で継続して来院してもらうためには
価格<価値でなければなりません。
そして、価値を構成しているのは施術の腕だけではないのです。
詳しい事については割愛させていただきますが、
自身のサービスの価格が、同じ価格の商品と比べた時価値を感じられるものであるのか?
利用者の視点になって見つめなおしてみてください。