あれから1年。
もう1年
まだ1年
人によって様々に感じると思います。
実際に被災された方
ご実家ご家族が被災された方
ご家族を亡くされた方
私の身近にもいらっしゃいます。
その方々にお話を伺うと
少しずつ復興し、生活も出来るようになっているとはいえ
「まだ何も終わっていない。」
「まだ何も始まってもいない」
というのが現実なのだそうです。
震災1年を機に
あの日何が起こっていたのか
今どんな状況なのか
改めて知る事が出来ました。
当日の混乱の中にありながら、職務を全うし命を落とされた方
職務を全うしたくても出来なかった方
家族を目の前で津波にさらわれた方
原発事故のために家は無事なのに家に帰れない方
自らも被災しながらも復旧作業に従事する方
未だに山積みになっているガレキ
私自身、実際に被災地に行きもしました。
そこで目にした、耳にしたのは報道で知る状況より遥かに厳しいものでした。
得られたものは無力感でした…。
しかしそれでも立ち上がろうという人々がいる事も確かでした。
原発を批判する事は簡単
作ったことが間違いだったと非難する事は簡単
でも、震災直後から原発に入って復旧作業をしている方々が居ました。
「福島の原発は東京に電気を送っていたんだ!東京の人のために被災したんだ!」
そう叫んだ人が居ました。
その傍らで「でも今まで原発があったから生活が出来ていたんだ…。」
そうつぶやいた人が居ました。
被災地に何が出来るか…。
答えは見つからないです。
募金をしても、ボランティアに行っても
個人では根本的には何も出来ていない
社会全体があの日を忘れないでいる事
風化させない事
興味を持ち続ける事が大事なのではないかと感じます。
だから今日3月11日14時46分
しばしの間、手を止め、目を閉じ、手を合わせ、犠牲者の方のために祈ります。