しばらくご無沙汰をしておりました。
この所、地方への出張が続いています。
ご依頼の内容は「自費の導入」と「スタッフの育成」についてがダントツです。
なので、本日はスタッフの育成について・・・
現在、治療院を経営されているオーナー先生の多くは30代~50代。
その先生方が口を揃えて
「若いスタッフは意欲が無い…。」とおっしゃります。
確かに20代の先生方に「何のために仕事をしているの?」「将来の夢は?」とお聞きしても
ワクワクするような答えが返ってくることが少ない様には感じます。
しかし、これは若いスタッフ側だけの問題でも無いと私は思います。
5年~10年前の治療家の多くは「独立開業」という夢を持っていました。
だから給料が安かろうが、仕事がキツかろうが、前を向いて頑張っていました。
言い方を変えれば、修業を終えて独立して成功できるという『夢』がありました。
しかし、時代は変わり、個人での独立開業が厳しくなっているのが現実です。
人口は減る一方、競合する接骨院はどんどん増え、接骨院の隣に接骨院がオープンする事も珍しくなくなりました。
若い治療家たちはそんな現状をよく知っています。
40代の先生たちの修業時代の様に住込みで給料なし、等という事も無いので、雇われの身でも生きていける時代でもあります。
そんな背景もあってか若い治療家が
「生きていくために治療しています。」と暗ーい顔をして言います。
そんなことではイカーン
生きていくためなら、もっと色々な仕事があります。
暗い顔をした治療家に施術される患者様は不幸です。
しかし、しかしですよ!
そんな若い治療家を生んでいるのは、彼らを雇用している先生なのだと私は思います。
時代は確かに変わりました。
しかし独立するだけが、夢じゃないと思います。
みんな治療家になる時には夢や目標を持って、この仕事を選んだはずなんです。
彼らの夢や目標を奪うのも職場、彼らに夢や目標を与えるのも職場なんです。
価値ある人が、正当な評価を受けることが出来る職場環境を作る
働く人が、明確な目標を持って働くことが出来る環境を作る
やるべき事、やってはいけないことが明確になっている職場環境を作る
この3つがスタッフのモチベーションを上げる秘訣です。
私は「人は教育ではなく、環境で変わるもの」だと考えています。
実際、私のクライアントからは「スタッフのモチベーションが目に見えて変わった。」というお言葉を多く頂戴しております。
スタッフが変わると、売上も変わるし、おいでになる患者さんも変わってきます。
一度、職場環境について、スタッフさんとお話をされてみてはいかがでしょうか?